エンボスパッドを使わずにエンボスする
カッティングダイの中に、カットした後にエンボスパッドを使って模様をエンボスするデザインのものがある。
数センチ角の小さいダイを、パッドを変えて大型マシンに2回通すのはめんどうくさい。
小さいダイで少しだけ抜きたい時に愛用しているサイドキックには、エンボスパッドがない。
大型マシンのエンボスパッドはゴムのシートだと思い、100円ショップで捺印マットを買ってきて幅が合うようにカットして使ってみた。
よくある緑色のゴム製のものではなく、シリコン製のものにしたら、マシンを通す時にマットが伸びてしまい、ペーパーが引き摺られてダイからはみ出してしまった。
エンボスはかかるが、どうしてもずれてしまう。
エンボスしたかったのは、ワンダーハウスのドーナツのダイ。
ペーパーをぬいただけでは全然おいしそうじゃない。
凹凸の型ではさんで模様をつけるエンボスフォルダと違って、エンボスつきのダイは、くり抜かれている穴の部分にゴムの弾力でペーパーを押し込んでエンボスをかける。
はっ!ゴムで圧力をかけずに、1枚ずつ手動でペーパーに圧をかければ良いのでは?
スタイラスペンでダイの穴のところに狙いをさだめて、ぐりぐりとペーパーをこする。
うまくいきました!
単なるリングだったペーパーが、ポンデリングとフレンチクルーラーになった。
チョコがけドーナツには、カラーペンでミックススプレーをかけた。
なかなかおいしそう。
アクリルアイス のキラキラかめさん
アクリルアイスはとってもきれい!
いらないのに、ゲットしたらつい持ち帰ってしまう。
そしてアクリルという素材は、なかなかに加工しづらい。気軽に穴を開けられたら、これほど素敵な資材はないのだが、私にはその技術がない。
ある時、ガチャカプセルのカメさんの工作というのを見かけて、甲羅の中にアクリルアイスを詰めたらきれいなのでは?と思いついた。
しかしガチャカプセルは半球で、そこそこ大きなアクリルアイスを適量入れるのが難しい。
代わりに某アイスクリーム屋さんのバラエティパックの蓋があったので、それを使ってみた。ガチャカプセルと違って、平べったいので入れやすい。
並べて入れようとしたが、並んでいなくてもキラキラしてきれいなので、入れられるだけ入れた。
アクリルアイスを入れたら、厚紙を丸く切ってセロテープで止め、蓋をする。白い紙を使うと、アクリルアイス の発色が際立つ。
色画用紙で、顔と手足、しっぽの部分を作る。
厚紙の蓋と色画用紙のボディを、輪にしたセロテープでくっつけ、マジックで顔を描く。
キラキラカメさんの完成!!
ガチャカプセルの場合は、天頂に穴が空いているので、そこにビニタイをつけておくと、クリップの釣り針で引っ掛けて釣ることができる。
上部が平らな場合は、クリップをセロテープで貼ると、磁石を使って釣ることができるが、アクリルアイスの重みがあるので、ネオジム磁石を使用しないと持ち上がらない。
磁石がくっついて釣れた!と思ったら重くて逃げられたりする。そうっと持ち上げる、手元でキャッチするまで油断しない、など、カメさん釣りにはコツがある。
魚釣りごっこは爆釣になりがちなので、キラキラして魅力的だが釣るには難易度が高い、というものを入れておくと楽しいかもしれない。
水性ペンで色水遊び
夏に楽しい水遊びだが、まとめるのを先送りにしているうちにすっかり秋めいてしまった。
水性ペンで作る、透明度の高いきれいな色水遊びの覚え書き。
夏に美味しい卵豆腐。その入れ物は、脱プラスチックの対極にあり、食べてすぐ捨てるのは忍びない。
ついうっかり溜めてしまうが、それほど使い道もない。
ペイントしてミニ盆栽を作ったら良いかも?というフォルムである。
足がついているせいか、とてもしっかり、かっちりしているこの卵豆腐の入れ物の底に、水性ペンで色を塗る。
ツルツルなので、弾くけれど問題ない。
そこに、同じ容器を使って水を入れる。同じ容器を使うと、量をあらかじめ計っておけるので、溢れることなく適量を注ぐことができる。
水性ペンのインクがパッと溶けて、きれいな色水ができる。
かすれて描けなくなったペンの場合、分解してインクの染み込んでいる軸の部分を使うと、濃い色水を作ることができる。ただし手がインクで汚れる。
入れ物に入れたままでも良いが、ビニール袋にいれると持ち運べるので、子どもたちがより楽しく遊べる。
カサカサしたものより、ツルツルしたビニール袋の方がよりきれいに見える。
卵豆腐の入れ物が小さいので、水は袋に対して少量になる。ビニール袋に入れたら、角に色水を溜めた状態で袋を結ぶ。
上からまた違う色の色水を入れて、口をぐるぐるねじって結ぶと、イチゴがふたつ並んだ形の色水袋ができる。
傘袋を使って、水を入れて結び、また水を入れて結び、と繰り返すと、長くつながった色水の鎖ができる。
さまざまな色でたくさん作るととてもきれいだ。
凍らせてみたら、これまたきれいで、なんだか美味しそうな雰囲気。
プラスチックが水性ペンのインクを弾いて、あまりきれいに塗れないなー、と思っているところでお水をいれ、パッと鮮やかな色水になる瞬間は、子どもたちの目が輝く。書けなくなった水性ペン、卵豆腐の入れ物、捨てる前に使い切る遊びである。
100均のカゴにラベルをつける
近所の100円ショップが閉店セール!
20%オフまでしか下がらなかったけれど、ちょうど同じ形のカゴを6個買おうかどうか悩んでいたところだったのでチャンスとばかりに購入。
ラベルをつけようと思い立ったが、それなりの強度のあるものにしたいので、ダイで抜いた数字をラミネートして貼ることにした。
複数のペーパーを余裕をもってラミネートフィルムに並べ、ラミネーターにかけた後、再度ダイで抜く。
ネスティングダイであれば、抜きたいところが見えるので、うまく真ん中にペーパーがくるように配置して抜くことができる。
ただし、ラミネートフィルムはツルツルしていて、カッティングパッドで挟む時にダイがずれることがある。カットに影響のない部分をマステで固定すると失敗を避けられる。
カゴを重ねるときにラベルが邪魔にならないか心配だったが、それほど厚みも出ず、ラベルの存在を気にせず重ねることができた。
強力タイプではない、普通の紙の両面テープを使用したので、はがれやすさに多少の不安は残るものの、ダイで抜いた数字ははっきりくっきりして大変見やすい。剥がれたとしても、ラミネートのおかげで番号札部分にダメージはないだろう。
ラミネートとダイカットの組み合わせは非常に良い。のりで軽く貼っておいた部分もギュッと圧着されるし、ラミネートフィルムをダイで抜けば仕上がりもきれいだ。
アクリルアイス入りの水風船の氷
牛乳パックなどに造花やプラスチックの小さい人形などを入れて凍らせたら、きれいで、それを取り出して遊ぶのも楽しいかもしれないと思ったが、数を複数揃えるには、牛乳パックは大きすぎる。
では、水風船ならどうかな?とやってみた。
水遊びの時に使うのなら、スーパーボールが浮くので取り出した後も楽しめると思ったが、適当なものがなかったので、代わりにアクリルアイス をいれてみた。
まず、水風船の口を、左右の親指でビヨーンと伸ばす。余裕があれば人差し指も入れて口を広げ、アクリルアイス を押し込む。
風船を割らないように気をつけながら、奥の方へずらすようにして押し込んでいけば、2つ入れることもできる。
水風船に付属していた「じゃぐちくん」というアイテムを使って水を入れる。
水風船単体では水を入れることができない形状の蛇口でも、水を入れることができて便利なので、水風船を買う時に、この部品のついたものを選ぶと良い。
じゃぐちくんを蛇口にあてがい、水を入れる。
風船が透明になって、アクリルアイスが見えてきてきれいだ。
入った水の分、風船が大きくなって、アクリルアイスを追加できるような気がするが、入れようとしても、水がピューッ!と飛んでしまうので無理である。
風船の口をしばったら冷凍庫に入れて凍らせる。
15個ほど作って入れておいたところ、半分くらいは一晩では凍らなかった。冷凍庫の強度もあるかもしれないが、凍らせる時間は多めに見ておいたほうが良い。
水遊びを始めてしばらくすると、風船と氷の間がとけて水になるので、風船が破けるとつるりと氷がでてくる。
できればアクリルアイスは真ん中に入っていて欲しいが、冷凍庫に入れて放置の場合、端っこに沈んで凍っているため、遊び始めてすぐに取り出せる。面倒でも、何度か上下を返したら、うまく中の方に入れられるのだろうか?
見た目は水風船だが、実際はカチカチに凍った大きめサイズの氷のため、いきなり投げつけることのないよう留意すること。
ラミネートでガイコツくん ふたたび
カッティングダイでぬいた紙をラミネートして作るホネホネガイコツくん。
ハロウィンの時期に作った時は思いつかなかったが、ラミネート加工を前提で考えると、新たなアイディアが浮かんだ。
すなわち「手足を切り離してポーズをつけさせる」である。
関節の細ーいところを切り離して、申し訳程度の糊付けで留めておくだけであっても、ラミネートで圧着して補強するので全く問題ない。
ガイコツくんの骨はかなり細いので、ダイから外す時にちょっと油断すると骨折しがちである。
紙のままだと、ちぎれたものは残念に感じるが、うまくつなげてラミネートしてしまえば全然気にならない状態に仕上がる。
ラミネートフィルムに並べる時に、指先が折れて挟まったり、静電気のためにうまく配置できなかったりと多少苦労する部分もあるが、ポーズを取らせたガイコツくんたちの今にも喋って踊り出しそうな姿は非常に愉快である。
今回使用したのは100均の折り紙である。
紙が薄いことも、切り貼りが気にならないポイントだろう。
ダイソーの200円はぎれ1枚で作る炭治郎の羽織
今年の節分には大流行の鬼退治の漫画「鬼滅の刃」を取り入れずにはいられない。
どのようにするか考えていると、某保育用品カタログの表紙が目に入った。衣装ベースの緑のベストに、黒い折り紙を貼りつけて市松模様にして着ている。袖なしでも、色と市松模様で十分それらしく見える。
袖なし羽織なら、ダイソーで売られている、100×50センチで200円のカットクロスを使って作れるのでは?未就園児サイズ、ごっこ遊び用袖なし羽織の作り方。
〈材料〉
ダイソー200円はぎれ(約50×100センチ)
ミシン糸 市松は黒、麻の葉はピンク
〈道具〉
ミシン
アイロン
ものさし(できれば50センチ以上のもの)
えんぴつ
アラビックヤマト(または消え色ピットほそみ)
〈作成手順〉
布を身頃と襟に裁断する。柄の線を利用して、身幅がだいたい40センチ弱になるようにする。
身頃の真ん中の模様を基準にして、衿肩あきを裁断する。だいたい8〜9センチくらいの幅で、半分に折り畳んだわの部分まで切り取る。
ロックミシン、裁ち目かがり、ジグザグミシンなどで、両脇と衿ぐりの布端を処理する。
ロックミシンの場合はメスを使わず空ロック、ジグザグミシンも布をなるべく巻き込まないように、布が小さくならないように注意する。
切り離した衿の部分の長さが足りないので、切り取った衿肩あきの部分の生地を継ぐ。布の目が縦と横になってしまうが、ブロードだしどうということはない。
1枚では足りないので、2枚継ぐ。市松の柄をよく見て、慎重に柄合わせをする。本来ならまち針で止めるところだが、まち針では縫う時にずれやすいので、アラビックヤマトをちょんちょんとぬいしろにつけて、貼り合わせて縫う。縫い終わったら、アラビックヤマトをバリバリとはがしてぬいしろを割る。
生地がギリギリなのと、柄合わせの都合上、先に衿を筒状に縫う。
表に返して、身頃の市松模様とのバランスを見ながら、縫い目は無視して、柄が良い位置にくるようにアイロンをかける。
衿ぐりの布端と、衿のはしを合わせて、アラビックヤマトで貼る。首の後ろの真ん中から裾に向かって、布端処理の糸にのりを載せていく感じ。首のところは肩にシワを寄せてまっすぐ伸ばして合わせる。
裾まで来たら、衿の端を柄に合わせて中に折り込む。
衿と身頃を縫い合わせ、衿を開いてアイロンをかける。縫いしろは身頃側に倒すと、布端の処理が隠れて見た目がきれい。
袖ぐりを30センチくらい残して、柄を見ながらアラビックヤマトで貼り合わせ、脇を縫う。
縫ったら縫いしろをバリバリ開いて割り、縫いしろの折り目に合わせて袖ぐりにもアイロンをかける。
袖ぐりを縫って、脇のところは閂止め、または返しミシンでおさえる。
裾は買ってきた布のままで真っ直ぐになっていないので、脇線を縫ったあとで使えるところいっぱいいっぱいのところに合わせて切り揃える。今回は模様の端から7ミリくらいが最小なので、そこに合わせて切って布端の処理をして、市松模様に合わせて裾を折り、ミシンで押さえる。
本当は裾は三つ折りにして端から1センチくらいのところを縫いたいが、布が小さいので妥協する。
これで一応完成。アラビックヤマトを落とすために、洗濯をしてアイロンをかける。生地が綿100%のブロードで、あまり縮まないと思われるので、作る前に水通しはせず、完成後のタイミングで洗う。
参考にした祭り半纏よりも一回り小さいサイズ感。1.2歳児に着せると、和服としてジャストサイズ。3歳児だとごっこ遊び服としてぴったり。
おいっ、鬼太郎!柄が間違っているぞ!という雰囲気も感じる…。
脇のところの柄は、同じ色が並んでしまった。
裁断して売られている生地なので、柄の出方次第だが、全体的に半マスずらして、正面から見て、脇が半マス、衿が1マスになるように持ってきた方がよいかもしれない。
麻の葉柄も縦の線を目安にして同様の作り方で縫うことができるが、衿のつぎはぎが難しい。柄合わせはあまり気にしなくて良い。そして、肩上げをして着物に寄せたら可愛らしくて萌え萌え。
鬼滅大流行の今年の節分は、コロナ禍のため鬼が登場しないイベントとなる見込み。せめて鬼を倒す人になりきって豆をまきましょう!