折り染めの絵の具の比較
小学校のボランティア活動で、七夕飾りのイベントをやるのでその準備。
10年ぶりくらいに折り染めをやってみた。
和紙を蛇腹に四角や三角に折って、角や辺に色を染み込ませると、きれいな模様ができる、何枚でも作りたくなる楽しい活動。
使用した紙は、100均の天ぷら敷き紙。
半紙より厚くて、正方形に近いから、ハサミで作る七夕飾りに加工しやすいだろう。
染料は、染め粉が鮮やかで一番良いのは重々承知だが、今回は手元にないので、自宅にあるものを使った。
自宅にあるものを使うと、どんな折り染めができるかの記録。
1.不透明水彩絵の具
絵の具といえばこれ。
濃すぎると色の境目がくっきりでてしまい、薄めだとにじみはきれいに出るが、色もかなり薄くなってしまう。
染めたというより紙の上に色をのせたような雰囲気で、全体的にボンヤリとしたやわらかな仕上がり。
2.透明水彩絵の具
透明絵の具でやりたいなー、と思っていたら、シュトックマーの透明水彩を持っていることを思い出した。
赤がものすごく強くでてしまい、色の入り方によってはまるで血のよう。
黄色を染めた隣に青を入れると、染み込んでいって重なった部分が緑になる、という紙の上での混色ができるので、あらかじめ混ぜて色を作っておかなくても良いかもしれない。
不透明よりは染み込んだ感じがして、色も鮮やか。
3.水性カラーペン
染料があきらめきれず、水性インクでやってみた。
100均の30本も入っているカラーペンを使用。
やり方は、折って重なっている部分に、ペンでインクをじわじわしみこませてから全体を折ったまま水でぬらしてインクをにじませ、ギュッと絞る。
濡らすとかなりの色水がでるものの、色が広がる範囲はかなり狭く、染まっていない白い部分が多くなるが、とにかく鮮やかで発色がきれい。
それと、ペンなので端だけでなく、面の部分に色や模様を入れることが可能。
紙の折り方は、四角折り、三角折り、普通折り、複雑折り、ぐしゃぐしゃ折りと、色々試してみた。
一度色を入れた上から、真ん中を指で押さえておいて次の色を重ねて入れるような、重ね染めは絵の具では難しい。
各写真に写っている、花形の切り紙は、今回折り染めをするにあたってネットで知った切り紙折り染め。切り紙を作って、それを折ったまま染めるというもの。
場所によっては絵の具に浸すのが難しいので、筆でちょんちょんと色を入れると、すごくカラフルになるし、水性ペンなら多色で細かく色付けできて本当にきれいなものができて心躍る。
七夕飾りの天の川や紙衣をこれで作ることにしたいので、乾燥後、すべてアイロンをかけた。
折り目を消すことはできないが、思ったよりはパリッとして、材料として扱いやすそうになった。