虹のストライプ

手芸や工作、作ることが大好きです。基本的には未来の私がまた同じものを作りたくなった時のための備忘録です。

お寿司の工作

回転寿司用のテーブルを作ったり、領収証のまとめをしているうちに、指導案を作る間も無く工作イベントの日が来てしまった。

メモ書き程度の作り方説明で挑むことになってしまったが、説明を聞いている間から、お寿司に期待を寄せる子どもたちの顔がキラキラ輝いていた。

大変好評だったので、指導メモを記録しておきたい。

 

お寿司の作り方

1.まぐろ、たまご

15センチ角の折り紙を4枚に切って使う。

まず両サイドを少し折る。

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折らなかった方の辺を真ん中に向かって折る。

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ど真ん中を目指すための折り目はつけず、だいたいで良い。裏の色が見えないように、重なるようにする。

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キッチンペーパーのシャリにノリで貼れば完成。

たまごには細い海苔を巻く。

折り紙の色を変えれば、他のお寿司も作れる。

 

2.エビ

色画用紙で身の部分と尻尾の部分を作る。

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ノリでシャリに貼りつけて完成。

 

3.イクラ

緩衝材のプチプチの平らな面をオレンジの油性マジックで着色する。

プチプチの粒が3列×5列になるように切り、4角を切り落とす。冬場は静電気との闘いになる。

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シャリの周りをぐるっと海苔の色画用紙でくるみ、イクラを貼りつける。

 

4.ガリ

ピンクの色画用紙を2〜3センチ×13センチ程度に破る。

それをクシュクシュと丸める。

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★回転テーブル

 工作のテーマはお寿司、可能なら回転寿司、ということだったので、レーンならぬ回転卓を作成。

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ペットボトル飲料の段ボールを潰して、2枚重なった状態で、中心角90度の扇型を作る。

大きさは潰して平たくした時に短い方の辺を半径とする。

これを4枚作成し、透明梱包テープでコーティング。

表面には100円ショップで買ってきたテーブルクロスを貼り付けた。

当日会場で4枚をテープ留めして円形にする。

 

中心の軸は、スーパーで輪投げチョコの残数が少なくなった頃を見計らって購入し、土台を貰い受け、これを机に布テープで貼りつけて固定する。

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軸の上にはお品書きを貼り付けた。

宅配寿司のチラシが入ったので、2年生にそれを切り取って飾りに貼ってもらった。

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木の柄の折り紙でゲタを、江戸小紋の柄の折り紙でお皿を折っておいた。
折り方は、市販の寿司折り紙についていた折図を参照した。
小学生が回すと遠心力で飛んでいくので、お皿はテーブルにセロテープでとめた。

 

 〈反省〉

のりを各自持参してもらったが、水のり以外にスティックのり、テープのり、でんぷんのりを持っている子どもがいて、種類によってはかなりやりにくそうだった。

 

・たまごとマグロの折り紙は、長方形に折るとしか説明しなかったが、四隅を折って少し丸みを帯びた形に折っている児童がいた。

会場の広さとスタッフの人数に対して参加者が多すぎるため、なるべくフォローが少なくて済むように作業の過程を少なく、材料もキットに組んだ上での配布だったが、子どもたちの創意工夫が見られて感心した。

 

・各自がお寿司を作ったあとに、回転卓でお寿司屋さんごっこができるように、お寿司屋さんの帽子を用意したら楽しいかと考えていたが、結局準備の時間切れで作れず、魚へんの漢字が羅列されている手ぬぐいと、お寿司柄の手ぬぐいを持参して高学年の子に手伝いを依頼した。

各自が作ったものは寿司折になっていたため、テーブルにのせて回すにはそれを崩さねばならず、のせる子どもが少なかったため、数少ない見本をのせて回すことになった。

それぞれが作ったもので遊ぶことを想定していたが、実際には自分のものは取り込んでしまって遊ぶのには使わないため、工作のあと、遊びに展開させたい場合は、見本をふんだんに用意するべきだった。

 

〈感想)

スタッフの立場としては保護者のボランティアなのであるが、名前がよくわからない上に工作を教えてくれる人であるため、子どもたちは「おばちゃん」でも「誰々のお母さん」でもなく、「先生!」と呼んでくれる。

初期は「先生じゃなくておばちゃんよ。」と訂正していたが、途中から意識を変換し、工作指導を担当する場合は、あくまでも保護者であることをアピールするのではなく、たとえボランティアであっても講師としてきっちり指導できるよう準備しようと考えを改めた。

私自身のピンポイントな経験から、子どもに対してリッチなS区と、常日頃から小学生のためには極力お金を使いたくないことがひしひしと伝わるM市をつい比較してしまうが、自分が関わる以上は、できれば、ただ作って楽しかったね!で終わらない何かしらの種を、参加してくれた子どもたちの心に蒔くことができるようなプログラムを考えたいと思う。

願わくば、M市がもう少し、老人よりも子どものための政策に力を入れんことを!